木材
マスターウォールの家具は、
1本の木からそれぞれの部位に合わせ、木取り、加工し作られます。
常に世界に1つだけのモノが生まれます。だから、どの製品も木目や表情が違います。
それが年月と共に日に焼け、キズや汚れが味となり、
使い込むほどに風合いが増す愛着の逸品となれば・・・と願っています。
全米広葉樹製材協会が規格基準
として定めたグレード基準
無垢材は製材所でグレード(等級)別に選別され取引されています。節の有無や板のサイズ、一枚の板からクリア材(節の無い面積)がどの程度取れるかなどが基準となりグレード分けされています。グレードが高いほど希少で調達が難しくなります。
FASグレード (First And Seconds)
全米広葉樹製材協会が規格基準として定めた最高グレードで、板の寸法が幅6インチ以上、長さ8フィート以上でクリアー材の歩留まりが83.33~100%のグレード。 長いクリア材が取れることから、高級家具、造作、無垢材モールディングなどに使われています。 片面がFAS、もう片面がNO.1コモンの要件を満たすものはFAS One Face(FAS/1F)と呼ばれます。
※クリア材に白太は含まれます
マスターウォールの品質基準ではFAS基準に含まれない白太や反りがないもの、FASグレードより大きい面積のクリア材が必要となるため、FASグレード以上のウォールナットを使用しています。
NO.1コモン グレード
板の寸法は幅3インチ以上×長さ4フィート以上で、クリア材の歩留まりは66.66%から、FASの下限である83.33%未満のグレード。 全米に普及している標準サイズで、キッチンのキャビネットドアに使用しやすいことから、米国ではキャビネットグレードとよく呼ばれています。 国産の無垢材家具としても広く使われています。
※クリア材に白太は含まれます
NO.2コモン グレード
※図は一例です
板の寸法は幅3インチ以上×長さ4フィート以上でクリア材の歩留まりは50%から66.66%未満のグレード。 家具部品として様々な用途に利用でき、フローリング材料としても多用されています。価格も安いことから、エコノミーグレードとも呼ばれます。 No.2コモンよりさらに低い等級もありますが、通常はディメンション部材やフローリング部材などへ加工され、米国内市場に回されます。
※クリア材に白太は含まれます
FAS以上のマスターウォール
カスタムグレード
(マスターウォール専用に製材される最高品質グレード)
マスターウォールが独自の品質基準で取り扱うのはFASグレード以上の品質のウォールナットだけです。板の寸法で幅5インチ以上×長さ6フィート以上、白太や節がないクリア材。
面積はFASより小さいものもありますが、反りがなく節も白太も入らない面積が大きい希少な材料です。
“ウォールナットのマスター”としてマスターウォールが自信をもってお届けする最高に美しい木目の家具は、マスターウォールの品質基準を熟知した製材所と、 材料調達のパートナーとの間で築き上げられた信頼関係、そして工場のクラフトマンシップによる確かな選別でつくりあげられています。
マスターウォールの個性豊かな
ウォールナット
- マスターグレード
- コモングレード
MASTER GRADE
マスターグレード
使用グレード:FAS以上のマスターウォールカスタムグレード
マスターウォールが誇る最高グレードのウォールナット無垢材「マスターグレード」。
節(フシ)や白太が入らない木目の美しさを極めたグレードです。木目のクオリティを維持するためテーブルの長さにかかわらず天板を接ぎ合わせる枚数、最小の板幅を保証しています。ブランド設立以来マスターウォールがお届けしている最高グレードです。
ウォールナットの素材感を活かしたオイル仕上げを標準仕様としています。
※小さな葉節(はぶし)は基準内となります。
※オーダーによりウレタン塗装でも承ります。
世界の最高基準
FAS品質を超えるマスターグレード。
マスターウォールのマスターグレードは、節や白太のない美しいウォールナットを全ての家具に使用できるようカスタマイズされた、全米広葉樹製材協会のグレード基準がFASグレード以上のウォールナットを使用しています。FASグレード以上のウォールナットとはどういったものなのか、マスターウォールがお届けするウォールナットの品質へのこだわりをご紹介します。長さ240cmのテーブルまで
節や白太のない美しさ
マスターウォールでは木目が美しい製品のクオリティを維持するため、テーブルの長さにかかわらず天板を接ぎ合わせる枚数、天板に使用する最小の板幅を保証しています。
(※小さな葉節は含まれます)
魅せる部分にこそ
最高の品質を
ソファの背面は表裏両面に節や白太のない材を使用しています。 マスターグレードの中でも10%にも満たない特に希少な材料です。
背面から見ても美しいソファは、ウォールナットが美しく見えるようにデザインされています。
「ウォールナットを極める(ウォールナットのマスターになる)」という素材への想いを込めて名付けられた、マスターウォール。
マスターウォールのウォールナットへのこだわりをぜひご体感ください。
COMMON GRADE
コモングレード
使用グレード:NO.2コモングレード
節や髄(樹木の中心)などが入った部材を、使用し木目のラフ感を表現したグレード。
基準として白太も含みますが着色により白太が目立ちにくくなります。天板を接ぎ合わせる枚数、板幅の指定はありません。
自然な木の持つユニークな表情を楽しみたい方におすすめです。
節あり材から製作するため、他のグレードに比べ節の割合が多くなります。
環境に配慮した木材
Picchio
ピッキオ材
ウォールナット
レッドオーク
PICCHIO(ピッキオ)シリーズは家具の製造で出る小さな部材や細い部材などを活用する、環境に特化したファニチャー シリーズです。
約70 年かけて育った木を余すところなく使用すること、家具に使わない小さな部材を再利用することで廃棄 物の発生量を減らして燃やしたり埋め立てたりする行為を極力減らすことを目的としています。 環境に優しいことはもちろん、木の細かなはぎ合わせの独特な表情や質感を楽しんだり、新しいライフスタイルを創造させるアイテムなど、新たな価値を追求します。
※集成材の特性上、木材の継目や白太が写真のように現れることがあります。
※白太が含まれるためパーツごとに木目や色味が異なります。
SOLID SURFACE
ソリッドサーフェス
ソリッドサーフェス
※見た目、質感、メンテナンスは無垢材と同様
ソリッドサーフェス
※内部構造
SOLID SURFACE (ソリッドサーフェス)とは、フィンガージョイント(波上に切削した木材を相互に組み合わせた接着方法)により形成された集成材の周囲に、単板(約3mm厚の板)を貼り付けて作られる構造体です。
表面を厚みある単板で覆っていること、また同材種によって形成されているため通常の無垢材と同様の質感であり、メンテナンスも可能となっています。
有限な木材をいかに有効に活用できるか、またその中で無垢材の表情を変えずにどう表現するか。そんな考えから、マスターウォールでは小さな端材や薄い材料を使って作られるこの構造体を『SOLID SURFACE』と名付けました。今後、商品の一部パーツに使用していく予定です。
100年後の青い空や青い海に繋げるため、私たちは未来へのものづくりにイノベーションを起こす《AKASE 100年プロジェクト》を定めました。「新たな価値を創造する製品開発」、「材料ロスゼロを目指した生産サイクルの見直し」、「製品のリサイクルやアップサイクルなど革新的な消費サイクルサービスの推進」、「持続可能な社会に貢献する環境保護活動」の4つをテーマに取り組んでまいります。
ウォールナットの木材とは
ウォールナットとは、クルミ科の落葉広葉樹。
家具に使用されるウォールナットは、主に北米地域のアメリカン ブラック ウォールナットの木材です。
マスターウォールで扱っているウォールナットは、クルミ科9属60種類の中でも、銘木で名高い北米産の“ブラックウォールナット”です。
歴史を遡ると、ウォールナットが木材として注目を集めたのは17世紀。それまで家具材として多用されていたオーク材より、粘りがあり加工や接着に優れるウォールナット材が家具職人の間で注目され、ヨーロッパではウォールナットの家具が大流行しました。
高級家具、ピアノ、バイオリン、ハープ、銃床などにも利用され、アメリカの最高裁判所のベンチやミラノ大聖堂の家具など、格式高い施設にも使われています。自由な造形がしやすいウォールナット材が猫足家具を生み、艶やかなビクトリア調やロココ調家具へと発展し、ウォールナットの普及は家具デザインの可能性を広げた時代でもありました。
1950年台には、ミッドセンチュリー家具を代表するチャールズ・イームズのデザインをはじめ、ウォールナットを多用したデザインも数多く生まれ、ウォールナットは高級家具の素材として愛されるようになりました。
ブラックウォールナットは、チーク、マホガニーと並び世界三大銘木の一つに数えられている最高級木材です。成分にタンニンを含むブラックウォールナットはその木肌の色合い、木目の美しさ、時を経るごとに深まる風合いはどの時代の人々も魅了し愛される、魅力をもった素材なのです。
限りあるウォールナットを有効活用し、
ニーズに合わせた高品質な家具をお届けする。
ウォールナットはチーク、マホガニーと並ぶ世界三大銘木のひとつ。濃い色目や木肌の美しさから「森の宝石」とも呼ばれる貴重な木材です。マスターウォールでは、最高のウォールナットをお届けするために、北米地域で日々よりよい材を探し続けています。
単に「ウォールナットを使った家具」を作るのではない。ウォールナットという材を知り尽くし、極限まで特性と美しさを引き出し、生かし切る家具を作りたい。そして何より、私たちの家具でお客様に豊かな暮らしをお届けし、幸せを感じてもらいたい―。
それが私たち「マスターウォール」の想いです。
長い年月をかけて育った貴重な木材を、隅々まで生かしきる。
マスターウォールはこの課題を突き詰め、自然環境に優しい家具づくりを行っています。注文をいただいてから木取り・製造に入るため、多少お時間をいただいておりますが、これは資材の捨てる部分を極力減らし、ひいては過剰な森林伐採を防ぐという環境保護への取り組みの一貫でもあります。
木材それぞれの特性を無駄なく活用し、家具に新たな価値を与える。
それは、自然の恵みから製品をつくりだすマスターウォールの基本姿勢ともいえるものです。