部屋の雰囲気を決める上で、照明は非常に重要な要素です。
照明によって、部屋の明るさや色合いで印象を大きく変えることができます。
照明は、色合いなどによって、部屋の雰囲気を左右します。
例えば、暖色系の照明は落ち着いた印象を与え、冷色系の照明はスタイリッシュな印象を与えます。
また、明るさも部屋の印象を大きく変えます。
暗い照明は、落ち着いた雰囲気を、明るい照明は明るく開放的な印象を与えます。
照明を上手に使うことで、部屋の雰囲気を自由自在に変えることができます。
しかし、照明の種類はたくさんあり、どれを選べばいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、照明の種類や取り付け方、光源(電球)の種類と色温度について解説し
さらに部屋ごとに適した照明を選ぶ際のポイントについてもご紹介します。
【目次】
・
照明の種類
ペンダントライトの設置方法
テーブルに対するペンダントライトの高さ・長さ
・
光源(電球)の色温度
・
光源(電球)の明るさ
・
各部屋の照明の選び方
リビングルーム
ダイニング
ワークスペース
寝室
マスターウォールが取り扱う照明には、
大きく分けて「シーリングライト」「ペンダントライト」「フロアランプ」「デスクランプ」「テーブルランプ」 の5種類があります。
※画像はクリックで拡大されます。
①シーリングライト ・・・天井に取り付けるタイプの照明です。
部屋全体を明るく照らすのに適しています。
②ペンダントライト・・・天井から吊り下げるタイプの照明です。
ダイニングテーブルやキッチンカウンターなどの、特定の場所を明るく照らすのに適しています。
設置方法や高さなど、考慮するべき点も多く、また種類も沢山あるため、多くの方が選び方に迷う照明かと思います。
ペンダントライトの設置方法は、
引っかけシーリング・ダクトレール・直付けの3つが最も多い取り付け方法です。
引っかけシーリング・・・天井にすでに設置された引っかけシーリングのソケット部分に取り付けるだけの最も簡易的な取り付け方法です。
照明自体に重さがある場合は、天井に穴をあけてビスで固定する必要があるものもある為、賃貸住宅の場合は注意が必要です。
ダクトレール・・・こちらは2種の取り付け方法があります。
一つは引っかけシーリングのようにソケットに取り付けるだけのダクトレールを付け、
そのダクトレールに引っかけシーリングの照明を取り付ける場合。
コンセントの差し込み穴を増やすようなイメージです。
こちらは天井にソケットが一つしかなくても、ダクトレールを使用することで複数のペンダントライトを吊り下げることができます。
もう一つは電気工事にて取り付けたダクトレールに照明を取り付ける場合です。
こちらは天井埋め込みのダクトレールが設置できるため、見た目もスッキリとさせることができます。
直付け・・・こちらは電気工事で天井の電気配線と直接照明をつなぎ、照明を天井に固定する方法です。
電気工事が必要になるため、賃貸物件ではなかなか難しい取り付け方法ですが、天井の強度によっては重さのある照明を取り付けることができます。
ペンダントライトは、器具の大きさなどにより異なります。
天井高が2m40cm~2m50cmである場合、テーブル面から60~80cm高さに吊り下げることが多いです。
この高さを保つことで、テーブル面に十分な光が届き、人の顔をよく照らすことができます。
照明のデザインによっては、透ける素材や隙間の空いたシェード部分から光が漏れるものと、
シェード下部から光が出るものがあるため、座ったときに光源が見えにくく、まぶしくないように設置する必要があります。
③フロアライト・・・床に置くタイプの照明です。ソファやベッドサイドなどで、ほんのりお部屋を照らし、雰囲気のある空間を演出します。
また、デザイン性も高いものが多く、インテリアのアクセントとして使用します。
④テーブルライト・・・テーブルに置くタイプの照明です。
読書や作業をするときに、手元を照らすのに適しています。
⑤デスクライト・・・主にデスクの上で使用する照明器具です。
学習や仕事、読書などをするための照明として使用されることが多いです。
作業の際の集中力を高めたり、文字や細かい作業をわかりやすく見るための補助照明として重宝されます。
適切な光源(電球)を選ぶことは、照明の効果を最大限に引き出すために重要です。
色温度の単位はk(ケルビン)を使用します。
数値が低いほど赤みを帯び、数値が高いほど青みを帯びた白色になります。
天気のいい夜、空を見上げると見える星に、赤っぽいものと青白っぽいものがありますが
これは照明と同じく色温度によるものです。
寿命が古く温度が下がっている星は赤みを帯び、新しく産まれたばかりの星は温度が高く青みを帯びた白っぽく光ります。
※画像はクリックで拡大されます。
電球色(2700K〜3000K)・・・ 暖かみのある光で、赤みを帯びたオレンジ色の光です。
リビングルームや寝室などリラックスした雰囲気を演出したい部屋に多く使用されます。
白色(4000K〜5000K)・・・ 中間的な色温度です。
明るさと暖かみのバランスが良い色味なので、オフィスやバスルームなど幅広い場所で使用されます。
昼白色(5000K以上)・・・昼間の自然光に近い色温度で、明るく鮮やかな光です。
手元が見えやすいので、仕事部屋やキッチンなどの作業スペースで使われることが多いです。
照明の明るさについて、W(ワット)・Lx(ルクス)二つの単位で表されます。
W(ワット)は電球の消費電力(エネルギー)を表す単位です。
ワット数は、あくまで消費電力を表す単位なので、明るさの単位ではありませんが、ワット数の高さに比例して電球も明るくなります。
目的やシーンによって必要な明るさは異なりますが、目安として1畳あたり約40Wと言われています。
お部屋の広さが8畳なら40W×8=320W、10畳なら40W×10=400Wとなります。
Lx(ルクス)は照度のことで、「光に照らされた面の明るさ」を示す単位となります。
光源そのもの明るさとは異なるため、光源と、床や壁などの照らされる位置との距離も重要になってきます。
JIS(日本工業規格)では建物をはじめ、各部屋・作業に適した照度の基準値を示しています。
各部屋に応じた照度は、下記の 各部屋での照明の選び方 にてご紹介します。
それでは上記を踏まえて、
住宅の中での代表的な部屋・シーンごとの照明の選び方をご紹介します。
リビングルームでは家族が集まって団らんする目的から
照明はスッキリとしたシンプルなデザインのシーリング照明がお勧めです。
また、スポットライトやダウンライトで壁を照らし、間接的にお部屋を明るくする方法もよくとられます。
シーリング照明の場合明るさは、1畳当たりの明るさに乗っ取り、ワット数は10畳で約400W、照度は35~75lxの
明るすぎない光源を選ぶことをお勧めします。
リビングではテレビを見る事が多いため、その明るさも考慮して選ぶと良いかもしれません。
色温度は、キッチン・ダイニングと一続きの間取りが多いため、隣接するスペースと照明の色が混ざらないよう5000K以上の電球色で統一される場合が多いです。
日中家を空ける事が多く、リビングルームでは夜寝る前にゆっくりと過ごすことが多ければ
赤みを帯びた2700K〜3000Kもお勧めです。
「デンマークから生まれたあかりの名品」LE KLINT から
きのこの裏側にあるひだの生物学的名称から名付けられたシーリングライト ラメラは、
デザインを手がけたタカギ&ホムスベットが、きのこの傘の裏側に広がるプリーツに魅了され、その繊細な美しさに興味を持っていたことから、このユニークなプリーツの照明がデザインされました。
シンプルで美しく、そして軽やかな印象の照明です。
100W相当のため、リビングに使用する際には複数台使用するか、ダウンライトと併せてのご使用がおすすめです。
日本の折り紙にも影響を受けた、伝統の直線が美しいシリーズです。
規則的に続く折りは美しい陰影を生み出し、レ・クリントの原点となっています。
シェードは創業時から変わらず現在もデンマークの工房で熟練した折り職人によってひとつひとつ丁寧につくられています。
日本の伝統的な美しさにインスピレーションを受けデンマークで生まれた照明。
和室に合わせてjapandiなインテリアに仕上げてもいいですね。
こちらも100W相当のため、リビングに使用する際には複数台使用するか、ダウンライトと併せてのご使用がおすすめです。
あえて明るくしすぎず、落ち着いた空間を演出するのも素敵です。
ダイニングでは、ダイニングテーブルの上にお部屋のアクセントとしてペンダントライトを設置する例が多いです。
様々なデザインのものがあるため、お部屋の雰囲気に合わせて選ぶ楽しみがあります。
色温度は、赤みを帯びた2700K〜3000Kだと食事が温かく照らされ、より美味しそうに感じるという効果がありますが、
隣接するリビングルームやキッチンと同時に照明を付けた時、色が混ざってしまうことが気になる場合は昼光色に統一して使用する方法もお勧めです。
TOM DIXON. | BEAT WIDE PENDANT
ビート ワイド ペンダント
インドで長きに亘り培われてきた真鍮を加工する成型技術に着目し、トム・ディクソンが創作した照明。様々な製造現場で機械化が進む近年のインドにおいても、約4日間の時間をかけ、熟練した技術を持つ職人の手によって一つ一つ作られています。
製造工程で創り出されるr(曲面)やbeat(打痕)の形状に一つとして同じものはありません。
引っかけシーリングタイプなので、ソケットに簡単に設置することが可能です。
電球は別売りですが、食事を照らすのに最適な、温かみのある色温度が特徴の電球(G9 LED G9-3WR)が推奨電球として商品詳細に掲載されています。
購入時にオプションとして選択が可能です。
&Tradition | MEGA BULB PENDANT SR2
メガバルブ ペンダント
美しいフォルムとエレガントなデザインが特徴のメガバルブは、
空間にアクセントをもたらす照明として存在感を放ちます。
シェードは職人が一つ一つ丁寧に手作りした吹きガラスで出来ています。
こちらも引っかけシーリングで簡単に設置可能です。
40W相当ですが電球全体が露出するデザインのため、一台でも十分な存在感を放ちます。
推奨電球の「サイフォン LED E26 G125クリア LDF001D」は色温度2200Kの暖色系電球です。
心がホッと落ち着く、キャンドルの明かりのような温かみのある電球です。
こちらも商品詳細よりご選択いただけます。
ワークスペースにはテーブルランプ・デスクランプがお勧めです。
また、モニターを使っての作業の場合は、モニターと手元だけを照らしてくれるデスクライトもあります。
明るさは、作業の際に目が疲れないよう500~1000lxと他の部屋より少し明るめの照度で使用します。
色温度は、勉強や仕事の場合は気持ちがリラックスしすぎないよう4000K〜5000Kの白色照明がお勧めです。
紙やデスクが見えやすく、作業の邪魔になりません。
EXARM | BISLEY DESKLAMP【BSL-1300】
ビスレー デスクランプ
イギリスで70余年にわたり、オフィスや家庭の定番的な製品を生み出しているビスレーのデスクランプです。
伝統に裏付けされたスチール製のシンプルなデザイン。
現代にマッチした高い機能性、安定感のあるベース、機動性の高いアームと省エネ性の高いLEDを採用。
豊富な5色のカラーバリエーションがあり、デスクをお洒落に演出します。
色温度3000kの温かみを感じる電球が付属しており、仕事だけでなく読書など
心を落ち着ける時間での使用もおすすめです。
EXARM | LEDIC EXARM DIVA [LEX-966]
レディック エグザーム デスクライト [LEX-966]
「タッチレススイッチ」デスクライト。
スイッチ部に手をかざすだけで手を触れずにスイッチをオンオフ、調光調色できる新しいデスクライトです。
調光、調色を25通りでチョイスできるので、お好みに合わせることが出来ができます。
消費電力はわずか6.4Wの省エネでありながら、明るさは60W相当のJIS規格のA形相当の十分な明るさがあります。
最近では、眠る前にスマートフォンを見てしまう方も少なくないかもしれません。
ベッドに入ってゆったりくつろぐ時間を演出するためにも、テーブルライトやフロアライトを取り入れてみてはいかがでしょうか。
明るさは、ほんのり明るい10~30lx程度、色温度も赤みを帯びた2700K〜3000Kがお勧めです。
読書をする場合はテーブルランプで手元を照らすこともお勧めです。
先ほどのワークスペースの照明と異なり、温かみのある色温度で使用すると、目を刺激することなく落ち着いた時間を演出してくれます。
&Tradition | FLOWERPOT TABLE VP3
フラワーポット テーブルランプ VP3
フラワーポット・ランプは、60年代後半に発生した反戦を御旗にしたフラワーパワー運動の代名詞にもなりました。
当時は平和と調和を促進する為、旧来の慣習から脱却し、よりオープンでモダンな精神を受け入れる考え方が勃興し、そのことがデザイナー、ヴァーナー・パントンにも影響を及ぼしました。
フラワーポットシリーズは、3種類のペンダントと2種類のテーブルランプで構成されており、幅広いカラーからお選びいただけます。
2つの重なり合うシェードは金属を成形したものが組み合わされています。
Flos | GLO-BALL F1
フロス グローボール フロア
徹底的にシンプルなデザインの名作照明。
しかし正円ではなく横に広がる円型にすることでひとさじのアクセントを加えています。
まるでホワイトオパールのようななめらかなガラスシェードは、温かな光を生み出します。
どの空間にも馴染みやすく、日本の住空間にもフィットします。
豊富なサイズ展開でファミリーでそろえると空間に動きが出ます。
照明の種類や取り付け方、光源の選び方は、快適な空間を作り出すために重要な要素です。
適切な照明を選ぶことで、部屋の雰囲気や機能性を最大限に引き出すことができます。
色温度や照らし方を考慮しながら、部屋の目的やデザインに合わせた照明器具を選ぶことがポイントです。
インテリアデザインと調和する照明を選ぶことで、理想的な居住空間を実現できるでしょう。
自分の好みや部屋の特性に合わせた照明を選ぶことで、快適で魅力的なインテリア環境を創り出しましょう。