リビングの中心的存在となるソファ。ソファはサイズが大きく目立つためインテリアの要になりますが、そのぶん選ぶのが難しい家具の一つです。
多くの人が悩むのが、種類が豊富なソファの生地選び。オーソドックスな色にしようか、お部屋のアクセントになるカラーを選ぼうか、方向性に迷いますよね。
ソファの生地選びは、
1.暮らしの環境
2.生地の素材
3.部屋の雰囲気や他のインテリアの色
をもとに生地を選ぶことで、暮らし方や部屋の雰囲気に合った生地を見つけることができます。
マスターウォールの家具は、100年後の人たちにも愛着をもって使い続けてもらえるよう、使用する素材から製造工程まで深いこだわりをもって作られています。ブランド名の由来にもなっているウォールナット材はもちろん、ソファやチェアの一部となる生地についても、家具を形作る重要な素材であると考えています。
カバーリングソファは手軽に色や素材を替えられますが、それでも賢い選び方を知っておくことが大切。いったいどんな基準で選ぶのが良いのでしょうか。
ソファのカバーには毎日の生活をより快適にしてくれる、様々なメリットがある機能的な素材を使ったものがあります。たとえば、小さな子どもがいる方には洗濯できる生地や、飲み物をこぼしても安心な撥水加工生地。ペットがいる方には毛が付着しにくかったり、引っ掻きキズがつきにくかったりする生地がおすすめ。ライフスタイルに合ったカバーを選んでみましょう。
革、リネンなどの天然繊維、化学繊維など、ソファのカバーにも豊富な素材があります。それぞれの特徴をよく理解してから選びましょう。代表的なものには、次のような素材と特徴があります。
丈夫で美しい質感があるのが特徴。「ナチュラルマーク」と呼ばれる牛のカサブタやそばかすの跡のキズなどを残しており、自然な風合いが楽しめるものもあります。使用するうちに独特のツヤが増し、味が出てくる経年変化も革ならではの特徴。メンテナンスをすることで愛着をもって長く使えます。
また、繊維でできている布生地に比べて革はホコリやダニが付きにくく、お手入れが簡単なのも特徴です。
植物や動物など天然の素材から作られた繊維。天然素材なので、糸の太さにばらつきがあり、これが上品な質感や風合いとして魅力に繋がります。代表的な素材は汚れに強く、年中快適に使える「ウール」、湿気を吸収して熱を奪うため夏は涼しく冬は暖かい「コットン」、通気性に優れた涼しげな「リネン」など。複数を組み合わせて生地を作ることもあります。
化学的に加工して作られた繊維のこと。簡単に水洗いできるほか、機能性に優れた様々なメリットがあります。代表的な素材は軽くて湿気や汚れに強い「ポリエステル」、シワになりにくく虫や細菌の影響を受けにくい「アクリル」、強度があり汚れがつきにくい「ポリプロピレン」などの素材があります。これらの素材同士を組み合わせたり、天然繊維や再生繊維と組み合わせたりするなど、様々なタイプのものが作られています。
ソファカバーの素材の特徴を理解したら、色選びのコツも押さえておきましょう。カバーリングソファは手軽に替えられるのでビビッドな色合いに挑戦しやすいのがメリット。床やカーテンの色との相性を考えながら、お気に入りの色を選んでみましょう。それぞれの色には、大まかに次のような特徴があります。
明るく暖かい印象があり、気分を高めてくれる色。特にビビッドな赤やオレンジは白やベージュ系の床と相性が良くなっています。インテリアのアクセントになる一方、存在感があって大きく見える傾向があるので、小さめのソファなどにおすすめです。
落ち着いた冷静な印象を与える、書斎や寝室向きの色。白い床だとカジュアルな印象になり、ブラウン系の床だとシックな印象に近づきます。
主張が少なく、リラックスした空間を作りやすい色。一見どんな部屋にも合わせやすそうですが、床やカーテン、照明の色に大きく左右されるため実は上級者向き。簡単な方法としては、床やカーテンと対照的な色(床やラグがホワイトの場合、ソファは黒やブラウン、ダークグレーなど)を選ぶと、メリハリのある空間が作れます。
ここからは、マスターウォールのソファ・ラウンジチェアで人気の生地をご紹介します。
見る角度によって色目が変わるモール糸を使用し様々な表情が楽しめます。光沢感のあるテクスチャでウォールナットによく合う高級感のある質感、化繊繊維ならではの水洗いができ、摩耗性の高い機能面も人気のポイントです。
ハリ感と柔らかさのバランスが良くコットンのような優しい手触りが特徴。凹凸・ツヤのないシンプルな中に、コントラスト差のある糸が緻密に織られているのが見えます。和洋どちらのテイストにも合わせやすく、落ち着いた色味です。
フロールス同様、化繊繊維ならではの水洗いができ、摩耗性の高い機能面も人気のポイントです。
ビスコースのなめらかさとコットンの柔らかな手触りが特徴。ニュートラルカラーと締め色の2色をランダムに織り込んだ、モダンなデザインが人気です。
イタリアのセンスの良さが際立つ、上品な糸色の組み合わせが特徴。細い糸のグラデーションが柔らかな表情を生みます。リラックス感のある色合いと風合いが人気です。
モール糸使いでミックス感のあるナチュラルなファブリック。光沢のある糸がアクセントになります。水だけで汚れが落ちるアクアクリーンテクノロジーを採用した機能面も併せもっています。
風合いを感じられる滑らかなシボの表情が特徴。レザーの中では比較的リーズナブルな価格と、耐久性と撥水性に優れたお手入れのしやすさが人気のレザー。
ハイグレードな原皮を使用し、染色による革本来のしっとりとした質感が特徴のマスターウォールオリジナルレザー。無垢の質感とともに素材感を引き立て合う風格を感じるブラックレザーです。
ワイルドな革らしさ、経年変化が愉しめるナチュラルな風合いが特徴のマスターウォールオリジナルレザー。
ファブリックとレザーのツートーンの組み合わせでは断トツの人気を誇ります。
風合いを感じられる滑らかなシボの表情が特徴。レザーの中では比較的リーズナブルな価格と、耐久性と撥水性に優れたお手入れのしやすさが人気です。気品のあるカラーリングがインテリアに上質な印象を与えてくれます。
表面もスムースな型押しで滑らかな触り心地が特徴。明るめのカラーながら革の上質さを味わえるのが人気のレザーです。
ナチュラルな風格のダークブラウンのパティーナレザーがラウンジチェアでは一番人気。
ファブリックソファにレザーのラウンジチェアは、インテリアコーディネートでも人気の高い組み合わせです。
ブラックカラーもナチュラルな風格のパティーナがラウンジチェアでは2位にランクイン。
パーソナルな空間には、より質感の高さで生地を選ばれています。
部屋のアクセントになる発色の美しい明るいカラーのレザー。
手触りの良さと気品のある質感がナチュラルな木材とも好相性です。
深いブラウンのベースカラーにブルーの糸が絶妙で上質さを感じられるファブリック。
ウール90%のため触り心地がさらりとしており、耐久性も抜群です。
ここからは、機能別でおすすめの生地をご紹介します。
——アレルギーやハウスダストがある人にはどんな生地がおすすめですか?
埃が出にくい生地やカバーを選ぶのがおすすめです。たとえばレザー系やファブリックでは「MINI」。レザーは生地目がないため、「MINI」は毛足が短いため埃が出にくくなっています。「MINI」は抗菌、防カビ性がある「Trevira cs®」というポリエステル糸を使用しているのも特徴です。
——犬や猫などのペットを飼っている方におすすめの生地はありますか?
「ultrasuede®(ウルトラスエード®)」という生地は引っ掻きに強く、耐水性に優れているのでおすすめです。ペットと一緒にソファでリラックスできますよ。
——できるだけソファのメンテナンスに手間をかけたくないという方には、どんな生地がおすすめでしょうか。
「RIO」という生地はウレタントップコート仕上げで汚れがつきにくく、手入れが簡単です。レザーですが週一回程度、乾いた柔らかい布で拭くだけで良いので、忙しい方でも取り入れやすいと思います。
アクアクリーンテクノロジーを採用した「MYSTIC」も人気です。水で簡単に汚れが落ちるので、これまで手入れが大変で汚れが目立ちやすいことから敬遠されがちだった白色が取り入れやすくなったと思います。
今回ご紹介した生地は、マスターウォールのショップでは大判のサンプルをご用意しており、実際にご体感いただけます。また、オンラインでは5枚まで無料で10cm角のサンプルをご請求いただけます。
実際に触れてマスターウォールが厳選する生地をご体感いただき、ソファ選びの参考にしてください。